木津みずほ生産組合からのお返事
平池様
いつもお米のご購入とご投稿をいただき、誠にありがとうございます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。
さて、ご投稿の内容が多岐に渡りますので、少しずつお話できればと思います。
真空パックのお米の”保存期間”は概ね1年〜1年半程度は大丈夫かと思います。但し、味の劣化は避けられません。通常よりも味の劣化の速度は遅くなりますが、やはり美味しいお米をこだわって食べたい場合は、今までのように1か月〜2か月程度に1回のご購入をお勧めします。備蓄用途であれば、1年程度は大丈夫です。(但し真空状態が保たれた状態で)
米の価格についてですが、TPP合意以前に、現在でも米の価格は下落傾向ですね。新潟産の米を同じように作って、同じ品質で提供してもです。これはやはり国内でお米が余っているからであって、品質が悪いものを安く提供しているからだけの理由ではありません。TPP合意後は、さらに競争相手が多くなりますので、これまで通りと同様な生産流通体制では価格の下落傾向は変わらないと思います。ですが、品質を落として家庭用のお米を供給するということは、当方では考えておりません。
魚沼米が家畜のえさとして使用されるということは、事実です。値崩れを防止するためということは、半分正解と言えましょうか…。ご存じのように日本では、米の生産調整(以前は減反と言いました)と言って、主食用の米の生産量を絞って米価を維持するという政策が続いています。そういう意味では、値崩れを防止するための家畜用米と言えますね。また基本的には、農家は主食用の米以外に、家畜用途なりその他用途の米を作らないと生産調整が達成できないので、現在は比較的手取りの良い家畜用米を作る傾向にあります。魚沼の農家に限らずです。
そして日本の農業政策については、とても複雑になってしまっている面があります。だからメディアも理解できないまま、報道そのものをしなかったり、取り上げ方が中途半端だったりして視聴者を混乱させるという面があると思います。これも農業に限らずのことですね。
ということで、全然お応えになっていないかもしれませんが、今日はこの辺にさせていただきますね。今年も頑張ってまいりますので、何卒今後ともよろしくお願いいたします!